ホルミシス療法

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大量に人間の体内に入れば有害な物質でも、微量ならかえって体にとって有益なものになることがあります。この効果を「ホルミシス」と言い、この効果を用いて行う治療を「ホルミシス療法」と言います。放射線=人体に悪影響は一般的な定説でありますが、放射線を用いたホルミシス治療はそれでは成立しません。大事なのは閾値ないの低線量放射線であれば体に有益に作用するということです。

では、何故に放射線=毒のようなことになったのでしょうか?それは放射線の影響を調べていた実験初期においてショウジョウバエの細胞を用いたことが原因のようです。この実験結果で染色体異常が認められたために、微量であり毒にしかならないと結論付けられました。しかし、このショウジョウバエの精子の細胞は、数ある生命の中で唯一、DNAの修復が行われない特殊なものだったことが後ほど判明しております。その後の研究結果で、自然放射線の10~100倍の線量の放射線を浴びると、体や健康によい影響を及ぼすということが分かったためにホルミシス治療というものが開発されたとのことです。

ラジウム温泉で知られる秋田県の玉川温泉や鳥取県の三朝温泉では、ラジウムから放出される微量の放射線であるラドンを発生させていて、呼吸により体内に取り込むことによって、自律神経系の調整、抗酸化作用、免疫機能の改善、血中コレステロールの減少など人々の健康増進に役立っています。また、炎症や痛みの緩和にも効果があることが分かっており、この原理が、人工的にラドンを発生させる装置を用いて医療に役立てられていることがあります。がんなどの生活習慣病の原因となっている活性酸素を体内から除去する、あるいは酸化を抑制する効果があることも知られています。

この治療法は、疲労・便秘・生理不順・肩こり・更年期障害など日ごろからお悩みのことを改善しアンチエイジングを促進させます。それだけでなく、腰痛・打撲・捻挫などの痛みの緩和、・糖尿病・動脈硬化・自律神経失調症・自己免疫疾患・クローン病・喘息・アトピー・関節リウマチ・花粉症など様々な疾患にも優れた効果を発揮します。

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