癌の発症を予防するためには、健診を受けることが大切です。生活習慣をいくら良くしたとしても、すべての発生を未然に食い止められるというわけではありません。そこで、早期に発見して予防するということが大切になります。検診を受ける人が増えると、癌で死亡する人を大幅に減らすことができるのです。現在広く行われている検診は、胃・大腸・肺・乳・子宮・前立腺における検診です。
胃の検診はよく知られているように、バリウムを飲んでレントゲン撮影を行います。
大腸については、便に混じった血液を見つけることによって発見を目指します。実際に行われるのは、2日分の便を小さな容器に取ってきてもらうのが一般的です。
肺の検診では、レントゲン撮影する方法と、痰を検査する方法とを組み合わせて行うのが一般的に行われています。
乳部の検診では、医師の診察に合わせて、乳房を板ではさんでレントゲン撮影を行うマンモグラフィーが実施されます。
子宮の検診では診察及び、細胞を採取して発見を試みます。
前立腺の検査ではSPAという血液検査が行われます。
癌検診はまだ症状のない早期のものを発見するための検査であり、すでに明確である症状の精密検査を行うものではありません。しかし、症状の進行を予防するためには極めて有効な手段です。