癌、なんとなく恐い病気というイメージがありますが、実際どのような病気なのでしょうか。
一言で言ってしまうと、誤作動を起こしてしまった細胞の集団がどんどん増殖していく病気です。
ヒトのからだには決まった役割を持つ細胞からできており、その細胞が分裂し、大きくすることで成長していきますが、細胞が増えすぎないようにコントロールされてもいます。
誤作動を起こしてこのコントロールから外れてしまったものは腫瘍と呼ばれます。
この腫瘍の中でも、他の細胞を取り込んだり、他の場所に移ったりしながらひろがっていくものが悪性腫瘍、つまり癌なのです。
癌細胞は正常な器官以上に多くの栄養を消費して増殖します。
そのため、栄養を取ることが単純には治療につながりにくい面があります。
これによって正常な器官は栄養が足りなくなったり、増殖した癌細胞に圧迫されて機能不全になったりします。
また、ホルモンの分泌にも異常が出るため、発症していない部位にも悪影響が出てきます。
原因は多くの要素が絡み合っていると考えられていますが、一般的に言える「健康的な」生活をすることが予防につながります。近年は治療技術が発達し、発症しても治療できる場合が増えています。
早期発見がより確実で安全な治療につながることは変わりません。